選手生活で得たもの
サポサポ
そうやって選手生活を終えたわけですが、その中で実感したことのひとつが「逆境はチャンス」ということでしょうか。
須藤さん
ホント、それ。
逆境こそ成長のチャンスが転がってるよ。
でも、それで嫁さんには苦労をかけてしまっている部分もある。
やっぱり安定している方が良いという面もあるからね。
ただ、今までの人生で感じたことだけど、安定したままだと大きい変化は難しいと思ってる。
大きく跳ねるには一回しゃがまないといけない。
サポサポ
大木監督もそういうことをおっしゃっていましたね。
須藤さん
大木さんとはそういう部分で理解が共通していると思う。
俺も逆境の中で成長していくっていうスタイルは、指導者としてもやってみたい。
サポサポ
今の子供達は比較的恵まれていると思うんですが、そういった中で身を逆境に置くということは出来るんでしょうか。
須藤さん
そこが難しいよね。
でも、俺が声をかけていけばいいと思うんだよね。
出来ない子たちには、出来ないまま終わりたくないだろって言えばいい。
でも、なんでもそれなりにそつなく出来てしまう子供もいる。
そういう子には、ちょっとした出来ない部分を見つけて指摘する。
そして、しっかりやらせる。
サポサポ
常に課題を与えることで、出来る子も出来ない子も同じ状況にするということですね。
そういう意味では出来る子の方が、指導は難しそうですね。
須藤さん
そうなるね。
出来ない子は出来た時に褒めてあげることで伸ばせるけど、出来る子は出来ない部分を指摘するところからスタートだからね。
サポサポ
そうやって出来ない部分を常に認識させることで、逆境というか挑む部分を作ってあげるんですね。
それをコーチングで行うと。
須藤さん
そう、そういうマネージメントだね。
問いかけひとつで人は変わるからね。
そういう部分が上手い人は監督としても結果を出すよ。みんながこの人についていきたいって思えるから。
試合前もだけど、その前の練習中からどれだけコーチングで追い込んでいけるかって、指導する上で大切だと思う。