選手生活の終わり
須藤さん
全然、試合に出られなかったね。
ただ、そこまでプレイヤーとして苦労してきたんで、J1で出来る機会があるならやりたいって気持ちがあったんだよね。それで決めた移籍だった。
実は金額的には甲府とほとんど変わらなかったし。
サポサポ
選手生活の後半ではグロインペイン症候群に悩まされていらっしゃいましたが、それは神戸に行ってからですか。
須藤さん
甲府での最後の夏から。そこから全然出場できなかった。
やっぱり、体を張っていたツケはあったのかなぁ。でも、そこはプレースタイルだから仕方ないよね。
もし、セーブしてプレーしていたら、そもそもそのレベルまでたどり着いていなかったと思うし。
サポサポ
神戸という環境ではどのようなことを感じていましたか。
須藤さん
他の人を見ていると、人によって合う地域ってあるのかなって気がした。
人によって向いている地域があると思う。
関東から関西みたいに別の地域に行った選手が、いきなり怪我することもあるし、逆に活躍することもあるのを見たので。
そういう意味で、自分が甲府にフィットしていたのは、何かあるのかなって思う。
嫁さんも甲府だし。
神戸は洗練されてて、オシャレで、何でもあったけど、何か違ったのかも。
須藤さん
神戸はやっぱりその年にクビになって。
クビを言い渡されたのが手術後でベッドの上だったのね。
怪我で最後を終わりたくなかったけど、怪我をしている選手にオファーは来ないし、その状況ではセレクションも受けに行けないし・・・。
そんな時に何人かの知り合いが所属していた藤枝から声をかけてもらったんで、じゃあ1年だけってことで。
これがプレイヤー人生の最後の挑戦だね。
須藤さん
どことも違ったけど、ある意味では甲府と同じだったね。
グラウンドもシャワーもないとか。
サポサポ
甲府がいろいろな意味で須藤さんの礎になってますね。
サポサポ
今も昔もインフラ面では貧弱と言われる甲府ではありますが。
須藤さん
でも、どこでもサッカーはできるからね。
もちろん、体のケアとか設備とかの面で差は出るけど、サッカー自体が奪われるわけではない。
ボールもスパイクもあるし、選手もいるから。
サポサポ
引退試合は私も見に行ったんですが、それまでに所属した各クラブのサポーターが駆けつけていましたね。
須藤さん
ね〜、あんな小さい引退試合にたくさん来てくれて、ありがたかったです。
別名、鼠径部痛症候群。
様々な要因によって腰回りや股間、大腿部などに痛みが発生する症状です。
サッカーや陸上の選手によく見られ、原因が特定しづらいこともあり、治るまでに非常に時間がかかり、治らなかったり、慢性的に再発することも少なくありません。