キング・カズとの出会い
太郎さん
当時はまた結果を出して、一年で戻ってくればいいと考えましたけどね。
結果としては難しくて・・・翌年をどうしようかという話になりました。
当時、谷さんが横浜FCにいて話を繋いでくれました。
でも徳島ともまだ契約が残っていたので、あの当時とても迷いました。実は札幌からも話があったみたいですが僕は知りませんでした。
徳島でもまだやりたい、でもカズさんともやってみたい。悩みぬいた結果、最終的に横浜FCを選びました。
サポサポ
実際にカズさんとやってみてどうでしたか?
太郎さん
サッカー小僧ですよね。サッカーのために人生の全てを注いでいる。生活の中心にサッカーがある。
物事の全てを、中心にサッカーをおいて考えることが出来る。
マッサージ等のケアもすごく熱心にやっているって周りには言われますけど、本人にとってはそれが当たり前なんですね。サッカーをするためですから。
その当たり前の努力をできる人なんだなと。
太郎さん
そう、できないんですよ。なんだかんだで、自分に言い訳したりね。
それを見てきて、自分も長くやりたい、どこの舞台になってもいいから、もっとサッカーを続けたいって思うようになりました。パワーを与えてもらいましたね。
浦安へ行く時も、そのことをカズさんに伝えたら「サッカーはどこへ行ってもサッカーだぞ」って言ってくれて。
また頑張ろうって気持ちにしてもらいました。
3回の昇格
サポサポ
そういえば、その後の北九州でも浦安でも昇格を経験していますね。
太郎さん
ギラヴァンツの時には、怪我で離脱してしまった時期もありました。
そんな時にモチベーションを保たせてもらえたのは、カズさんの言葉だったり、一緒にやっていた年上の桑原さん、水原さん、藤吉さん、小野信義さんのおかげでした。
あと、伊藤琢矢さんにもお世話になりました。
この方は北九州の昇格がJリーグのデビューだったので当時36歳だったんですよ。
Jデビューとしては最年長ではないかと思います。最後はタイでやって引退されたんですけど、そういう人たちを見てきたから頑張ることができました。そういうチームでしたね。
現在、ヴァンフォーレ甲府でフィジカルコーチをやっている谷真一郎コーチです。
谷コーチも現役時代は日立製作所サッカー部/柏レイソルの選手でした。