キング・カズとの出会い
太郎さん 当時はまた結果を出して、一年で戻ってくればいいと考えましたけどね。
結果としては難しくて・・・翌年をどうしようかという話になりました。
当時、谷さんが横浜FCにいて話を繋いでくれました。
谷さん (谷真一郎)
現在、ヴァンフォーレ甲府でフィジカルコーチをやっている谷真一郎コーチです。
谷コーチも現役時代は日立製作所サッカー部/柏レイソルの選手でした。
でも徳島ともまだ契約が残っていたので、あの当時とても迷いました。実は札幌からも話があったみたいですが僕は知りませんでした。
徳島でもまだやりたい、でもカズさんともやってみたい。悩みぬいた結果、最終的に横浜FCを選びました。
サポサポ 実際にカズさんとやってみてどうでしたか?
太郎さん サッカー小僧ですよね。サッカーのために人生の全てを注いでいる。生活の中心にサッカーがある。
物事の全てを、中心にサッカーをおいて考えることが出来る。
マッサージ等のケアもすごく熱心にやっているって周りには言われますけど、本人にとってはそれが当たり前なんですね。サッカーをするためですから。
その当たり前の努力をできる人なんだなと。
サポサポ そこが普通はできないですもんね。
太郎さん そう、できないんですよ。なんだかんだで、自分に言い訳したりね。
それを見てきて、自分も長くやりたい、どこの舞台になってもいいから、もっとサッカーを続けたいって思うようになりました。パワーを与えてもらいましたね。
浦安へ行く時も、そのことをカズさんに伝えたら「サッカーはどこへ行ってもサッカーだぞ」って言ってくれて。
また頑張ろうって気持ちにしてもらいました。
3回の昇格
サポサポ そういえば、その後の北九州でも浦安でも昇格を経験していますね。
太郎さんが経験した3回の昇格
ヴァンフォーレ甲府:J2→J1
ニューウェーブ北九州/ギラヴァンツ北九州(昇格時に改名):JFL→J2
浦安サッカークラブ/ブリオベッカ浦安(2015年に改名):関東サッカーリーグ2部→1部
太郎さん ギラヴァンツの時には、怪我で離脱してしまった時期もありました。
そんな時にモチベーションを保たせてもらえたのは、カズさんの言葉だったり、一緒にやっていた年上の桑原さん、水原さん、藤吉さん、小野信義さんのおかげでした。
桑原裕義
広島県出身でサンフレッチェ広島やアルビレックス新潟などに所属したミッドフィルダー、多くのチームで中心選手として活躍しました。
J1出場244試合目にして初ゴールという最遅初得点記録※を持っていました。
この記録は2014年にヴァンフォーレ甲府にいた阿部翔平選手が更新(247試合)しました。
水原大樹
奈良県出身のゴールキーパーで、横浜FCや柏レイソルなどで活躍しました。
四日市中央工業高校の出身で、四中工三羽烏(中西永輔、小倉隆史、中田一三)の後輩にあたります。
藤吉信次
東京都出身のフォワード。川崎時代のヴェルディなどで活躍し、国内外6チームに在籍しました。
現在は古巣のヴェルディでユース監督を務めています。太郎さん在籍時には北九州のコーチでした。
小野信義
東京出身でヴェルディや横浜FCで活躍した選手です。現在は古巣の横浜FCでジュニアユース監督を務めています。
太郎さんの在籍時には北九州のアカデミーディレクターでした。
あと、伊藤琢矢さんにもお世話になりました。
この方は北九州の昇格がJリーグのデビューだったので当時36歳だったんですよ。
Jデビューとしては最年長ではないかと思います。最後はタイでやって引退されたんですけど、そういう人たちを見てきたから頑張ることができました。そういうチームでしたね。
伊藤琢矢
埼玉県出身の選手で、ファジアーノ岡山などに在籍しました。。
引退後はタイにとどまり、タイに在住する日本人の子どもへサッカーの指導をしたり、コラムの執筆をしたりしています。
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