指導者へ
サポサポ
それで引退をして、すぐにこちら(藤枝明誠高等学校)に赴任したんですね。
阿部さん
大学の時ですね。
それで公立の教員採用試験を受けようとしていたんですが、そのときに今の学校から声をかけていただいて。
実は、松永さんとここの校長が同級生で。松永さんに話をしていたら、ちょうどここでそういう人材を求めていると紹介してもらって。
阿部さん
そうですね。
最初にこちらで3年やって、そのあと2年東京でやって、またこちらに戻ってきてと。
サポサポ
教員として採用されて、コーチもやっているということですよね。
実際やってみて、どうでしたか。
阿部さん
実は副担任と言われていたのに蓋を開けてみたら担任で(笑)
阿部さん
なんだこれって思っているうちに、気づいたら進学指導とかもしてて(笑)
でも、いろいろな先生方にフォローしていただいて、何とかやりましたけどね。
今でも、自分では一般的な先生とは思っていないですけどね。基本生徒と同じ目線というか・・・。
サポサポ
それが、阿部さんの教師としてのスタイルなんですね。
阿部さん
そうですね。
指導者、コーチとしてもやっていく中で色々と見方が変わりました。
サポサポ
最初の頃は自分のイメージが先行していて、自分が大木さんや安間さんのときに培ったイメージを、自分の中で理屈としてこうしたらいいんじゃないかって考えてました。
それありきで考えていましたね。型に個を当てはめるという感じで。
今は個で型を作るという感じなので、今の方が柔軟性があるかなと思います。
阿部さん
最初に苦労したのは、自分が選手だったので「どうしてそれができないのか」が分からなかったんですよ。
もともと強い学校だったこともあって生徒はたくさんいたので、技術やレベルはバラバラで多様性があったんです。
そういった人たちを指導していくにあたって、感覚を言語化しなければならないんですが、なぜ出来ないかがわからないと出来ないわけですよ。
阿部さん
今まで自分が感覚でやってきたものを言語化して、人に理解できるようにしなければいけない。
ただ小さいこともと違って高校生なので、自分で考える力がありますから1から10まで教えるというよりは、ポイントポイントを教えるという形です。
こちらから伝えたことでも、自分で気づいたと思わせるような伝え方ですね。
学び終わったときにはこちらの存在が消えているようにしたい。