J1での戦い
サポサポ
J1の時に一試合の中で浦和のワシントンのPKを一試合の中で二回止めていますよね。
阿部さん
あのときは確か浦和が優勝がかかっていたんですよ。
それで、PKのときって理屈じゃなくて、なんとなくこれは止められるなって感じる時があるんですよ。
阿部さん
何故かわからないですけどね。逆に止められないなって時も分かるんですが(笑)
で、このPKは行けるなって思ったんで、ミチ(秋本倫孝)とかオミ(山本英臣)とか抗議に行ってたんですけど、それを「やめろやめろ」って止めて。
その時に、ぱっとワシントンの顔を見たら目が泳いでいたんですよ。
ワシントンのシュートの癖などは事前にビデオで見て分かっていたので、自分なりの駆け引きをして・・・止めました。
阿部さん
次のPKになったときは、三都主なんかが俺が蹴るって言ってたんですよ。
阿部さん
でも、ワシントンにはブラジル人ストライカーとしてのプライドもあるから、多分蹴るだろうと思って。
そしたら間違いなく同じ方向に蹴ってくるだろうと。
で実際にそのコースに来たので止めることが出来ました。
J1の思い出
サポサポ
J1で他に印象的な印象的なことって何かありますか。
阿部さん
シゲ(茂原岳人)が入ってきて、バレーが左サイドになって0トップをやったときですね。
シゲがキープして、バレーが開いて、空いたスペースにスピードのある選手が割って入ってくるような。
実はあのサッカーはハンガリーとかクライフが、すごく昔にやっていたものだったんです。ただ自分はそういうことは知らなかったので。センターフォワードがあれだけ自由にプレーをするというのを初めて見て、これがもうめちゃくちゃ面白くて。
相手がめちゃくちゃ困っているのが印象的で。
あのサッカーやってる時の感覚は鮮明に覚えていますね。
元ブラジル代表のフォワード。日本ではヴェルディとレッズでプレーしている。
2011年に不安視されていた心臓に問題が見つかると現役を引退、その後は政治家となった。