J2降格の経験
サポサポ
甲府で降格も経験していらっしゃいますが、そのときはどういった思いでしたか。
宇留野さん
とにかく「勝てなかったなぁ」という感じです。勝つことの難しさを実感していました。当たり前ですが偶然では勝てないという感じでした。
あのときはとにかくチーム全体が苦しんでいましたね。
フィニッシャーだったバレーが抜けたことが大きかったですね。
サポサポ
補強もしましたが穴を埋めることは難しかったですね。
宇留野さん
残留争いをしたことは、自分の経験として印象深いですよ。あれだけのプレッシャーの中でプレーをするというのは。
サポサポ
そういう苦しいときの方が記憶に残るのかもしれないですね。
宇留野さん
下世話な話になりますが、残留がかかってくると勝利給が上がることもあるんですよ。
でも、選手からしたらそんなことは関係ないんですよね。
お金じゃなくて、とにかく勝ちたいって気持ちが強くなりますよ。
今でも現役時代の試合というと、やっぱりあの頃を思い出しますよね。
甲府の退団
宇留野さん
甲府の退団は僕が3年目の時だったですが、その年の出来は翌年の契約をするかしないかのギリギリのところだったと思います。
翌年の契約について通達される日に試合があったんです。
そうしたらその試合で2ゴールしたんですよ。
ただ、通知は戦力外でした。
当然、契約については試合より前に決まっていたことなんですけどね。
サポサポ
通年の結果ですからね。
でも、なかなかないタイミングですよね。
一試合で2得点もそうそうないですし。
宇留野さん
無いですよ、ホント。
そんなことがあった日なので、色々な意味で忘れられない日になりましたね。
その後の所属チーム
サポサポ
ヴァンフォーレのあとは、ロアッソ熊本に加入しますが環境はどのような感じでしたか。
宇留野さん
甲府みたいなもんです(笑)
それまでに所属していたチームで言えば、逆にHondaFCが一番環境は良かったですよ。
グラウンドもクラブハウスも治療室もトレーニングルームもありました。
フットサルコートも隣接してましたね。
宇留野さん
あ、でも、ロアッソにはクラブハウスがありましたね。
練習場も、球技場の中に何個もあるグラウンドやサッカー場を転々としながら使っていました。
同じ敷地の中にはホテルもあって、そこで昼食も提供してもらいました。
そう考えると甲府より良かったかもしれないですね。
サポサポ
甲府を経験しておけば、どこへ言っても大丈夫と語る選手は少なくないですね。
宇留野さん
初めての時は衝撃でしたよ。J1なのに、え!?って(笑)
シャワーも浴びることができないのって。
宇留野さん
でも人間って慣れるものですね。あっという間でしたね。
練習終わって、帰宅してご飯食べて、そのまま寝るって感じで(笑)
宇留野さん
良い環境も悪い環境もすぐに慣れるんだなって思いましたよ。