ヴァンフォーレ甲府
宇留野さん
いつまでやれるか分からないこともあって、とにかくキャンプから「一試合でも出てやる」って意気込みで必死に挑みました。
そうしたら、なんとか開幕戦でスタメンを取ることが出来ました。
今にして思えば、逆に病気がなかったら頑張れなかったかもしれないです。
宇留野さん
もちろん、当時はそんな認識はなくて、とにかく必死に練習をしているだけでしたが。
宇留野さん
度量が大きいですよね。
僕は大木さん大好きですから。今でもなにかあると連絡してしまうくらいです。
前に大木さんへ会いに行った時、コメダ(喫茶店)で昼の二時に待ち合わせして、夜の八時まで話してましたからね。
宇留野さん
なかなか今の時代にああいう人はいないですよね。
少し前の小佐野(小佐野一輝)さんの葬儀へ行ったときも、僕の直前に来ていたらしいんですが、ずっと泣いていたそうです。
宇留野さん
感情に素直な人ですよね。
一緒に行った太郎と、こういう人はなかなかいないよねって話をしました。
サポサポ
カリスマ性といいますか人間臭さといいますか、そういうものがある人ですよね。
当時のサポーター
宇留野さん
当時はJ1でお客さんもたくさん来てましたよね。
サポサポ
そうですね、J1初年度は特に13,000人とか当たり前でしたね。
宇留野さん
練習場でも人がたくさん来てすごかったんですよ。
練習試合なんてやろうものなら、ぐわーっと人が押し寄せてきて。
宇留野さん
サポーターも良い人ばかりで、ついこの前も「ブドウ送りました」なんて連絡をいただきました。
付き合いが深くなりますよね、甲府は。
S級ライセンス
サポサポ
だんだん当時の選手たちがS級ライセンスを取ったり、指導者になったりしていますね。
宇留野さん
そうですね。特に大ちゃんあたりは監督やりたいんじゃないですか。
サポサポ
いつかはやりたいと常々言っていますね。
S級ライセンスを持ってというと、あとは林(林健太郎)さんですね。
宇留野さん
健太郎くんなんて、それこそ監督をすれば来たいっていう選手がいると思いますよ。
あの人は一緒にやっていた選手からも信頼が厚かったから。
あれだけヴェルディで長くやっていた割に甲府大好きですしね、あの人。
ヴァンフォーレのトップチームや下部組織でコーチを務めました。
若くして急逝されたため、多くの教え子や関係者に惜しまれていました。