ピッチの芝が夏と冬で違うものになっていることはご存知でしょうか?
次は芝について具体的に伺います。
季節への対応
五味さん芝には暖地型と寒地型という2種類のものがありまして、それぞれ成長する温度が違うんですよ。
大体、7月くらいに寒地型から暖地型への切り替えをしますね。
サポサポ切り替えっていうのは具体的にどういうことをするんでしょうか?
五味さん簡単に言うと、伸びている寒地型を刈る際に徐々に短くしていくんです。
サポサポ寒地型を短くするんですか。
五味さんええ、そうすることで寒地型に埋もれていた暖地型の芝が徐々に生えてきます。
サポサポ基本的には両方の芝が常に混在しているっていう事ですか?
五味さんそういうことですね。
つまり、言い換えれば寒地型の芝をいじめて暖地型を伸ばすっていうことですね。
作業自体は難しくは無いんですが、タイミングが難しいですね。
甲府の場合は比較的暑いので、早いタイミングで暖地型にしてもそんなに問題は無いんですけどね。
サポサポなるほど。ただ、切り替えた後に寒くなってしまったりすると問題があるわけですね。
五味さんまあ、今は地球温暖化なんていわれてるくらい暑いんで、なかなかありえないとは思いますが、もし急に冷え込むようなことがあれば芝はうまく育たなくなってしまうでしょうね。
サポサポちなみに、暖地型から寒地型への切り替えも同じなんでしょうか?
五味さん基本は同じですが寒地型の芝は種で生やすんですよ。
オーバーシードって言うんですが、暖地型の芝をいじめる作業をした後に寒地型の種を撒くんです。
それで養生しておけば、寒地型の勢いが増すので切り替わることになります。
サポサポ片方を弱らせて、もう片方を強くするという部分は一緒なんですね。
五味さんええ。作業としては寒地型への切り替えの方が少し難しいですね。
単純にいえば、寒地型から暖地型への切り替えは芝をどんどん短く刈っていくだけですからね。
サポサポ寒地型は種ということですが、暖地型はどうやって生やすんでしょうか?
五味さん暖地型は茎を植えますね。そうすると根と茎が生えていくんですよ。
サポサポなるほど。それは毎年する必要があるんですか?
五味さんいえ、ベースはこの暖地型なので最初に植えたままですね。
サポサポ冬だけ暖地型の上に寒地型が生えているって感じなんですか?
五味さんそんな感じです。暖地型は当然寒さに弱いので、冬は寒地型によって保護されているような形ですね。
サポサポなるほど、単純に冬に芝を維持するというだけではなく、夏用の芝の保護もかねてるんですね。
五味さんそういうことですね。
サポサポちなみに、プレーをする上で暖地型と寒地型は感覚が違うんでしょうか。
五味さんそうですねぇ・・・。
暖地型は横に向かって成長して伸びるんですよ。それに対して寒地型はイネ科なので上に伸びるんですね。
プレーした上でどちらが良いかは分かりませんが、きっと感覚的に違いはありますよね。
育成する側としては横に張ってくれる暖地型の方が補修しやすいです。
それに、寒地型は種を撒くという手間がありますから。
暖地型
五味さん甲府は結構寒くなるじゃないですか。2月とか氷点下まで行きますよね。
そうなるといくら寒地型が寒さに強いとはいっても耐えられないんですよ。
だから、シートとかをかけて保護して養生しますね。
サポサポなるほど。
五味さんそうしないと、3月の開幕に向けてうまくは育ちませんね。
サポサポ季節ごとに芝を守るための対策は必要なんですね。
五味さん今から夏場になるわけですが、各競技場の方もこれから苦労すると思いますよ。
特にドーム型のところは日が当たりにくかったり風が通らなかったりするので、芝の育成にはつらいんですよね。
サポサポなるほど。
五味さん日が当たりにくいと、夏用に植えた暖地型が好む温度まで上がらずなかなか成長しないんですよね。
逆に風通しが悪いと、蒸れて高温になってしまうので、寒地型が枯れてしまうんですよ。
サポサポそれぞれ季節に合わせて適した温度を持つ芝を植えても、その温度にならなかったりするわけですね。
五味さんええ。特に寒地型は昼よりも夜に無風で蒸れて暑くなると一気にダメージが来ますね。一晩あけて翌日仕事に向かったら、芝が枯れてたなんてこともあります。
サポサポ夏と冬、人も辛いですが植物にも厳しいんですね。
今年はめでたく、冬の最終戦も小瀬に決まりましたし頑張らないとなりませんね。
五味さんそうですね(笑)
二つの芝を切り替える作業がシーズン中に行われるわけです。
これはかなり大変ですよね。
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