では最後に、彼らの希望や今後の展望などを聞いてみたいと思います。
居場所
Cさん近い位置では試合を見てみたいですねぇ。
Aさんん~、でも同じ高さっていうのは見づらいよ?やっぱり、スタジアムって良くできてるんだなって思う。
よくあれで監督は指示が出してるなって感心した。
Cさんいや、そこまで下じゃなくていいんですけど(笑)
ああ、でも前に撤収するついでにちょっと見て、ああこんな風に見えるんだって思ってました。
Bさんなんか去年になって各ボランティアごとに通れる所が少なくなったんですよ。
一昨年は撤収時にピッチの横を普通に歩いて帰れたんですけど、去年はここを通ってくださいっていう感じで。
サポサポあ~、運営ボランティアやVFQの方もそんなことを言ってましたね。
それで不便になってちゃ意味が無いと思うんですけど。
Bさんええ、確かに行き来は不便になってました。
Aさんまあ、往復以外はずっとスタンドにいるからね。
前も選手の控え室まで行けることになってたって、行く人はいませんでしたしね。
サポサポそうですよね。用事がなければ行かないなんていうのは、わざわざルールでいうほどの事でもないですしね。
・・・それを言わなきゃならないようなことがあったんでしょうかね。
今後
サポサポこの活動はこれからも続けていく予定ですか。
Aさんそうですね、クラブからもお願いしたいという事は言われています。私達もJ2になったからやめるなんてことはしたくないですので、当然活動は続けていくつもりです。
最初は人数は減らして活動を行っていきますが、また観客が昨年と同じように入るようであれば、体勢は見直していこうって事をクラブとは話しています。
サポサポクラブ側の意識も変わってきましたか?
Aさんそうですね。今までクラブはAEDを1台(※)しか所有していなかったんですが今年から2台になりました。
※ AEDボランティアが携えているAEDはクラブのものではありません

以前は医務室にひとつしかなかったので、ピッチ上で何か起こった場合はそれを持ってピッチへダッシュしなければならなかったんですが、今年からはヴァンフォーレのベンチのところにひとつずつ置かれるようになったんです。
クラブもAEDの重要さを理解してくれたようですよ。

実はカメルーンの選手がピッチで亡くなった事件があった後に、Jリーグから各クラブでひとつは用意することという通達がありました。
FIFAコンフェデレーションズカップ2003の準決勝中に心臓発作で倒れ28歳の若さで永眠したカメルーンのフォエ選手
Aさんおそらくこれは選手用という事なんだと思います。
スポーツ中なので発作が起こるのではないかということだとは思うんです。
サポサポそうですね。
Aさんただ、もちろん度合いは違いますが、興奮して運動負荷がかかるのはサポーターも一緒なんですよ。
だから、危険性でいえばそちらだって配慮しなくてはいけないんです。
サポサポむしろ普段運動していない人がいる分、観客席の方が危ないかもしれませんね・・・。
Aさんそもそも、ピッチの上には22人しか居ませんが、客席には一万人がいるわけじゃないですか。
サポサポそうですね。
Cさん年齢もバラバラですしね。
サポサポスタンドはお子様から高齢者の方までいらっしゃいますもんね。
Aさんただ、カメルーンの選手の様に若い人や選手でも起こりうることですからね。
全ての方に対して対応するという事が大切なんだと思います。
AEDへの認識
サポサポこれだけ珍しい活動なんですけど、なかなか話題になりませんね。
そんなに知られてないんでしょうか。マスコミなども含めて。
Aさん逆に、どこでもやっていると思われているかもしれませんね。
AEDの設置だけならしているところは多いですからね。ただ置いてある、っていうのと同等に見られているのかも。
「ここも置いてあるから安全だ」なんていう認識なのかもしれませんね。
サポサポなるほど。
Aさんただ先ほども言ったとおり置いてあるだけではダメなんですよね。
ちなみに小瀬は県の体育協会がホールにひとつ設置しています。でも、それだけじゃ間に合わないんですよ。
サポサポ使える人もいるか分からないですしね。
そういう点から啓蒙活動で知ってもらう必要があるんですね。
Aさんええ。そうですね。
ある程度大きい企業でも、うちはAEDが置いてあるから大丈夫ですっていう所は少なくないです。
でも、それが現場まで3分で持ってこられる位置にありますかって聞くと大体そうではないんですよね。
サポサポなるほど、高層ビルで1階にしかないとかでは意味がないですもんね。
Aさん大きい病院なら10台以上は普通にあります。
サポサポそう考えれば、企業はだって同じだけの個数があってもおかしくないわけですね。
1個でいいはずがない。
Aさん病院だからっていうことはないと思うんですよね。
サポサポ広さと人数に応じて用意するべきって事ですね。
Aさんそうなんです。
サポサポビルであれば、各階にあってしかるべきって事ですね。
使える人もいなければいけませんが。
Aさんそういう所が理解されていないから「うちにはあるから」で済まされてしまうんですね。
サポサポなるほど、そこを分かってくれる人が増えれば、活動も評価されるはずですしね。
重大さが知られていないから評価されないという・・・。
Aさん甲府はこんな事をやっているんだって知って貰えたら嬉しいんですけどね。
ボランティアとして
サポサポ他のボランティアさんもそうですが、なかなか活動が知られることって少ないじゃないですか。
パン屋さんや洗濯屋さんはテレビで紹介されてある程度知られましたけど。
Aさんまあ、そうは言ってもボランティアですからね。やっている事を誇示するようなことはしなくていいんですけどね。
サポサポでも、評価的な部分は別として、こういう事をやっている人がいるんだよっていう事は知ってもらわないと新しい希望者も出てこないですね。
甲府って他のクラブと比べても、ボランティアの依存度がかなり高いと思うんですよ。
そういう人のやっていることはやっぱり皆に知って欲しいなって思いますね。
Aさんただ、やっぱりこれをやるようになって、私自身の甲府熱は上がりましたね。
以前からサポーターではありましたが、こうやってクラブのために何かを出来ているっていうことがあると、応援にも熱が入りますよね。
サポサポなるほど。クラブのために何かをしているという事が、応援しているっていう実感になっているんですね。
Aさんヴァンフォーレってアンケートで地域密着度がすごく高かったじゃないですか。
そういうのは、こういう部分から出てきてるんじゃないかなって思いますね。
サポサポなるほど、手をかけている分だけ愛着が湧くと。
最後に
サポサポ最後になりますが何かありますか?言い忘れとか(笑)
Bさんそうですね(笑)
まず、我々の存在を知って欲しいです。そして何かあった時にはすぐに呼んで欲しいです。
Cさん近くにいる人はきっと知ってるんですけどね。遠くに座っている人には気付かれないですね。
サポサポなるほど、まず自分のエリアでどこにいるか是非確認をして欲しいですね。
Aさんあと、自分の体調と相談してスタジアムには来て欲しいですね。
医師として来ている時でも、お母さんが子供を連れてきて「風邪気味だったんだけど、無理して連れてきたら熱が出ちゃって」なんて言う人がいるんですよ。
サポサポそりゃ、当たり前ですね。
Aさんもちろん熱を測って解熱薬くらいは出しますが・・・やっぱり、そういう所をもっとしっかり考えて欲しいですね。
サポサポまあ、見逃したくないという気持ちも分からなくはないですが。
Aさんサッカーの会場に来たら熱が上がりこそすれ、下がることは絶対にないじゃないですか。
それが分かった上で来てしまったなら、そこは自己責任で最後まで乗り切って頂くしかないですね。
心臓とかは突発的なものですけど、そういう防げることはやっぱり自分でやってもらわないと。
無理と思ったら来ちゃダメです。
サポサポそれはそうですよね。
AさんJリーグで常備するようにって言われている薬はクラブが全部用意してますし、医師や看護師も詰めています。
そういう所定の配備はされていますし、AEDボランティアもいます。
クラブとしても会場としても、十分な体制は取っています。
でも、そんな体制があったとしてもやっぱり最後は自分ですからね。
サポサポ本人にそういう意思がなければどうにもなりませんよね。
Aさんそれに医師と看護師は確かにいますが、やはり応急処置であって本来の意味での医療ではないですからね。
小瀬に行けば医療を受けられるから大丈夫、そんな認識で来られては困ってしまいます。
サポサポ頼るんではなく、甘えてしまうんですね。
Aさんあの医師と看護師に関しては、交通費が出るのでボランティアとはいえないかもしれませんが、処置をしても無料ですし賃金は貰っていないのと同じです。心情としてはボランティアと同じ奉仕の気持ちでやっていると思います。
ですから、本来の業務を行っているときと同様に責任を負えというのは酷な話になります。
サポサポなるほど。
皆で試合会場を成立させているという認識は忘れてはいけませんね。
今日はありがとうございました!
Aさんありがとうございました。
Bさんありがとうございました。
Cさんありがとうございました。
サッカーのことと同じくらい、AEDの話題を熱く語ってくださいました。
医療・救命という技術をヴァンフォーレのために役立てたい、AEDをもっと知って欲しい、いずれも人の命を救うという大原則からの想いです。
今後もこの活動がより大きくなっていくことを期待します。
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