いろいろな意味で激動の年だった2007年、彼らはどんな経験をしていたのでしょうか。
2007年の思い出
Bさん去年、台風が通過した日があったじゃないですか。
サポサポホームのマリノス戦ですね。嵐みたいになった日。
Bさんそうそう、しかも試合が終わったとたん良い天気になった(笑)
あの時、あの悪天候の中なのにマリノスのサポーターが興奮しちゃって、どんどん上半身裸になっていったんですよ!
何回、AEDでショックをかければいいのかって心配しちゃいましたよ。実際には出番なかったですが。
サポサポ確かに上半身裸というのはよくいますからね。
Bさん興奮すると何をするか分からないですから、そこに危機感を感じる時がありますね。
ご高齢の方でもすごく興奮される方がいらっしゃいますしね。
そういう方は特に気をつけてチラチラ見てます。
Cさん去年の千葉戦ではドミノ倒しがありましたね。
Aさんそうなの?
Cさん崩れ落ちていきましたよ、サポーターが。
Aさんアウェイ側?
Cさんそうです。それでフェンスが壊れてしまって。
サポサポそういえばフェンスが壊れたって話は聞きました。
Cさん幸い怪我人は出ませんでしたけどね。
Aさんそんなに人数が来たの?
Cさんシーズン終盤の試合で、しかも終了間際に点が入ったものだからテンションが上がったんでしょうね。
サポサポ試合展開ですか。
Cさんそのゴールを決めた選手がゴール裏に走っていった時に、サポーターが呼応して「わーっ」てなった瞬間に崩れ落ちました。
その時、テレビのアンテナも折れたしフェンスも壊れましたね。
サポサポ・・・まあ、小瀬も決して頑丈ではないですしね。
Cさんその後、「フェンスを壊してごめんなさい、これを修繕費に使ってください」って千葉のサポーターからお金が送られてきたそうです。
サポサポまあ、何より大事に至らなくて良かったですね。
Aさん私、一昨年の浦和戦でアウェイゴール裏にいたんですよ。
サポサポ小瀬が満員だった試合ですね?アウェイゴール裏なんて本当に隙間がないくらいでしたよね。
Aさん当たり前なんですけど全員総立ちで旗もたくさんあったんで、まったく周りが見えませんでした。
しかも、最初からヒートアップしてるし、これはもう何か作業をするのは無理かなって思ってたんですよ。

でも、音頭をとっている人の近くにいったら、向こうから話しかけてきてくれたんです。
「それは何ですか?AEDですか?」って。
「そうです」って言ったらコールリーダーさんのところに連れて行ってくれまして。
それで私が医者だということも認識してくれまして「どこにいますか?」って言われました。
「上にいるんですけどこの状況じゃどうにもならないですよね」って言ったら、「そんなことはないです、みんなインカムで繋がっているので、もし何か起きたらすぐに先生のための通路を開けますからと言われました。
サポサポ良い対応ですね。
Aさんあの試合は確か秋口だったと思うんですけど、夏の間に熱中症で倒れた方がたくさんいらっしゃったそうなんですよ。
だから、そういう人がいるのは実にありがたいと言って貰いましたね。感心しましたよ。

・・・いやぁ、あの人たち試合中はブーイングするし、試合前の商業(甲府商業高校)の学生さんたちが踊っている時もブーイング(※)しているしで、なんて人たちだと思ったんですけど(笑)
※ 試合開始直前まで踊っていたため

AEDを持って甲府のゴール裏を歩いていても「AEDですか」なんて声をかけられたことはなかったんですよ。
それに彼らは試合が終わればしっかりゴミも自主回収して持って帰っていました。
さすがに日本一になったことがあるクラブだな、って感じましたね。サポーターの熟成度が違うなって。
サポサポ意外にと言っては失礼かもしれませんが、統制が取れるんですね。
Bさん私はその時、ホームのゴール裏にいたんですが、A先生が完全に見えなくなっちゃって(笑)
ああ、あの中にいるのかなぁって。
サポサポ本当に真っ赤なものがひしめいている、そんな感じでしたよね。
Aさんあの人たちは、一声目からキッチリ声が合うんですよね、そんなところにも感心してました。
Bさんええ、反対側にいても声がドカッと来る感じでしたよ。すごかったです。
浦和のサポーター
国立の試合
Cさんなんか国立の時の事は良く覚えてないです(笑)
サポサポ色々なスタッフがみんなテンパってましたね。
Aさんこれが国立のときの配置なんです。全部で16人でやりました。
国立の配置図
サポサポなるほど。でも、これだけ配置しても国立って広いですからね~。
Aさん私はお見送りだけで行けなかったんですけど・・・大変だったらしいね?
Cさんはい。
もう、どこに傷病者がいるとかまったく分かりませんでしたし。
Bさん実際に倒れた人がいたんですよね?
Cさん倒れた場所はここです。
倒れた場所
Cさんで、私はここにいたものですから、車椅子席の出っ張りで見えなかったんです。
なので、ここの人にこちら側を見ていてもらうように言っておいたんです。
そうしたら実際に人が倒れて「傷病者が発生しました、今から降ります、Cさんの真正面です」って言われて。
Bさんその発見した人が看護師ではなかったものですから、ちょっとパニクってしまって大変でしたね。
Cさん周りの人が教えてくれればいいんですけど、倒れた人の周りはみんな立って応援してて。
で、当人達は当然低くなってますからなかなか見つけられなかったんです。
Bさんその日は私がボランティアのリーダーだったんですが、まったく見えなくて指示が出せませんでしたね。
Aさんトランシーバーは多く持ち込ませていたんですけどね。
Cさん普段やった事がない会場なので言葉で場所を言われても分からないんですよね。
「何番通路」とか「何番ゲート」っていわれても、それがどこか分からない。
そもそもここがどこですかっていうくらいですよ。
サポサポそもそも、ここ(ゴール裏)だけで小瀬のお客さんが入りきる規模ですからね。
Cさん階段から落ちた人とかも3人くらい見かけました。そのうち一人は運んでいきましたけど。
Aさん結構、角度があるもんね。
Cさんそうですね、小瀬も結構メインスタンドは危ないですけど・・・。
Bさんあのくらいでもう危ないもんね。
どちらかというとゴール裏の方が傾斜は無いからそういう危険は少ないよね。
Cさん妊婦さんとかを見るとヒヤヒヤしてしまいます。
Aさんそういえば、国立で写真って撮らなかったの?
Bさんそうなんですよねぇ。
サポサポそんな余裕もありませんでしたか?
Bさんええ。
Aさん時間割じゃ結構余裕があったはずなんだけどなぁ。
Bさん配置の確認や準備が思った以上に手間取ってしまって。
Aさんこの日はクラブが移動用のバスを出してくれたんですよ。だから、キックオフの4時間前にはついたはずです。
Bさんん~、やっぱり会場が広すぎましたね。何を決めるにしても時間がかかりすぎて。
Cさん前もって決めていたら、そこにはお客さんが入らないよって言われたりもして(笑)
Bさん結局その部分も、浦和のサポーターがどんどん増えていったので、徐々に開放されたんですけどね。
サポサポ緩衝地帯だったんですね。
Aさんこれの前にナビスコカップで川崎戦を国立でやったじゃないですか。
その時にどんなものかと見に行ったんですよね。そこで、こんな感じでやればいいんだなって目星をつけてたんですよ。
でも、余り活かせなかったみたい(笑)
Cさん実際に入場させてからも甲府側の席は比較的穏やかだったんですが、浦和側はやっぱりテンションが高くて。
最初は担当が女性だったんですが男性と変わったんですよ。「怖くていられない」って(笑)
Bさんそうそう、何人か変えたんだよね。
Cさん配置も浦和側を多めに変えましたしね。
Aさん折角の浦和戦だし、あの有名なサポーターを近くで生で見ればいい経験になるかと思ったんだけどね(笑)
Bさんそこまでの余裕はありませんでしたね。
Cさんボランティア同士がどこにいるのかを確認しあうので精一杯でしたね。
サポサポ確かに川崎戦と本当に同じ会場なのかっていうくらい色々と違いましたよね。
Bさんしかも、ゴールが入ったものだから浦和のサポーターがどんどん熱くなってちゃってね。
もう、ほとんどアウェイでしたよ。
スタジアムで待機している時に「下(待機列)を見てごらん」って言われてみたらもう真っ赤で。
Cさんあれはいったいなんでしょう、っていう感じでした。そうしたら、あれがまだ入りきってない人たちだよって言われて。
試合が始まっても入場が終わってなかったですしね。
Bさん当然のようにどんどん通路も埋まってしまうじゃないですか。
私達なんて居場所がなかったですよ(笑)
様々なエピソードから、やはり彼らもまた激動の年だった事が伺えます。
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