ゴールキーパーとして
サポサポ 阿部さんは小学校のころからキーパーだったんでしょうか。
阿部さん そうですね、やっていましたね。僕は始めた時から若林君に憧れていましたし。
若林源三
コミックのキャプテン翼の登場人物。世界屈指のゴールキーパーであり、主人公の大空翼の「最初のライバルであり、ワールドカップ優勝を誓い合った朋友」である。
トレードマークはかぶっているキャップ。
阿部さん ただ実際にはチームが弱かったこともあって、前半にフォワードやって点をとって、後半にキーパーになって守るといったことをやっていました。
実際、僕を東海へ行かせたコーチは当初僕のことをフィールドプレイヤーで考えていたようです。
最終的には将来的なこと考えたらゴールキーパーのほうがいいんじゃないと言っていましたが。
サポサポ 先ほど若林君と出ましたが、もしかして、サッカーに興味を持ったきっかけは・・・
阿部さん キャプテン翼でしたね。そのあとに静岡へ引っ越して実際に始めたという感じです。
サポサポ Jリーガーになるような人は子供の頃から頭1つ抜けていることが多くて、先ほどおっしゃったようにフィールドプレイヤーとキーパーを兼任することも少なくないと聞いていました。
阿部さんの場合は小学校からそうだったんですね。そうですね早熟だったので。身長も大きかったですし。
阿部さん どのくらいだったでしょうか。
サポサポ 小学校6年生で170ありました。
それは大きいですね~。
世界の舞台
サポサポ U-16のアジア選手権に出場されていますよね。
そのあたりのこと詳しく聞かせてください。
AFC U-16選手権
アジアにおける若手プレイヤーの育成と強化を図るための国際大会として開催されている。

次の年に開催されるFIFA U-17世界選手権の予選を兼ねた大会でもある。
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阿部さん あの大会は一次予選を日本でやって、それを突破してタイへ行きました
そこで勝っていれば世界大会でも行けたんですが、三位決定戦でバーレーンにPKで負けてしまいました。
サポサポ 当時のチームを振り返っての印象を教えてください。
阿部さん 有名なところだと市川大祐が一緒でした。彼と小学校のときからずっと一緒に試合やってました。
市川大祐
元日本代表で主にサイドでディフェンダーやミッドフィルダーとしてプレイした選手。
2011年にはヴァンフォーレ甲府にも所属していた。

2016年に引退を発表し、その後は清水エスパルスの普及部スタッフに就任している。
サポサポ その世代で対戦した各国代表にはどんな印象を受けましたか。
阿部さん そうですね~、まずレベルの高い人たちとやるのが、とても楽しくて。
その大会のための合宿も、月に一回とか二回とかとかあったんですが、そこでやるのもとても楽しかったです。
それに世界の人たちと対戦する機会なんてなかなかないので。
大会自体は準決勝がタイで行われたんですが、その時はスタジアムがいっぱいになりましたね。
しかも観客が熱くて、バナナの皮とか投げつけられました。
サポサポ 激しいですね。
阿部さん 完璧なアウェイでしたね。
サポサポ 世代別でもそういったテンションになるんですね。
阿部さん 結局、タイが勝ったんですが。選手たちが国王の肖像画を持って走っていましたよ。
サポサポ かなり熱いですね。
阿部さん 韓国とも予選で当たったんですが、日韓戦をやるということがどういうことなのかというのを身をもって知りました。
サポサポ 当時からやはり激しかったんですね。
阿部さん そうですね、こちらというよりはあちらがとても意識していて。
結局は日本が勝ったんですが、向こうは試合後にミスした選手が監督にボコボコにされたりしていました。
そのくらいプライドをかけているという感じですね。お国柄というか。思いっきり国同士の関係を落とし込んできますよね。
サポサポ 下の世代でもそうなんですね。
阿部さん その時は感じましたね、日韓戦の雰囲気というのを。
サポサポ 日本だとそこまで下の世代に、国同士の関係というか、ナショナリズムを感じることはないかもしれないですね。
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